企業から教育現場に求められているもの

教育
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中学校卒業後や高校卒業後に、そのまま就職の道を選ぶ生徒がいる。現在は大学進学率が高く、大卒者が多数を占める時代であるため、高卒就職や中卒就職はあまり注目されることがないかもしれない。しかし、中学校卒業後に就職する人は約1%、高校卒業後に就職する人はおよそ10~15%存在しており、社会を支える重要な人材となっている。

また、大学を卒業していないからといって将来の可能性が狭まるわけではない。少子高齢化による労働人口の減少や慢性的な人手不足の影響により、多くの企業が若い人材を必要としている。特に、高校卒業後に就職する若者は、社会人としての基礎を身に付けながら早い段階で実務経験を積むことができるため、企業から大きな期待を寄せられている。

では、企業は教育現場に対してどのような力を育成してほしいと考えているのだろうか。

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1. あいさつや礼儀などの基本的な社会性

企業が最も重視しているものの一つが、あいさつや言葉遣い、時間を守る姿勢といった社会人としての基本的なマナーである。

高度な専門知識や技術は入社後に学ぶことができる。しかし、相手を尊重する姿勢や組織の一員として行動する意識は、一朝一夕で身に付くものではない。学校生活の中で培われる規範意識やコミュニケーション能力は、企業活動の基盤となる重要な力である。

2. 主体的に行動する力

近年、多くの企業が「指示待ち」ではなく、自ら考え行動できる人材を求めている。

社会に出ると、正解が一つではない課題に直面することが多い。そのような場面で、自ら課題を見つけ、必要な情報を集め、解決に向けて行動できる力が求められる。学校における探究活動や課題解決学習は、このような力を育成する上で重要な役割を果たしている。

3. 協働する力

仕事の多くは一人で完結するものではない。さまざまな立場の人と協力しながら成果を生み出していく必要がある。

そのため企業は、他者の意見を聞き、自分の考えを適切に伝えながら協力して物事を進める力を重視している。学校行事やグループ活動、生徒会活動などで培われる経験は、社会に出てからも大きな財産となる。

4. 学び続ける姿勢

技術革新や社会の変化が急速に進む現代では、一度学んだ知識だけで生涯を過ごすことは難しい。

企業が求めているのは、「分からないことを学ぼうとする姿勢」を持った人材である。資格取得や研修への参加だけでなく、新しい知識や技術に興味を持ち続ける姿勢は、将来の成長につながる重要な要素となる。

5. 情報活用能力

デジタル化が進む中で、情報を正しく収集し、分析し、活用する力の重要性が高まっている。

パソコンやスマートフォンを使いこなすだけでなく、情報の真偽を判断し、適切に発信する能力も求められている。情報モラルやデータ活用能力は、これからの社会人にとって欠かせない基礎力といえるだろう。

まとめ

企業が教育現場に求めているものは、特別な専門知識や高度な技術だけではない。むしろ、あいさつや礼儀、主体性、協働性、学び続ける姿勢といった社会人としての基礎的な力を重視している。

学校教育は、単に知識を身に付ける場ではなく、社会で活躍するための土台を築く場でもある。生徒一人ひとりが自分の進路を主体的に選択し、社会の中で自信を持って活躍できるよう、学校と企業が連携しながら人材育成を進めていくことがますます重要になっている。

閑話休題

ちなみに、高卒でもトヨタ自動車などの一流と呼ばれる企業へ就職している現実がある。それも偏差値上位の高校でなくてもである。場合によっては大卒よりも優遇が良いというケースすら存在する。一般の教育現場では偏差値至上主義や大学至上主義さえ存在するが、現場では大きな変革が起きているのも事実である。

また、挨拶や礼儀、主体的、協働、学び続ける姿勢、情報活用能力としたが、企業の方と短い時間話をした内容をまとめるとざっくりこのような形という話である。

教育現場では、これらを育んでいるが、いかんせん情報活用能力は現場の教員が追いついていない部分がある。これは能力もあれば、デジタルでは学習効果が上がらないという側面も持ち合わせている。

事実、海外ではICT教育は教育効果があまり見られないことから見直しが入っているが、それ以上に日本は情報に対しての偏見が大きいように見受けれれる。

この話は次回にしましょう