実は私、日本でも珍しい、学校に常駐しているICT支援員なんです。
ICT支援員がどのような業務を行なっているか実態について書いてみたいと思います。
ICT支援員について
文部科学省からは以下のような資料(スライド)が出ております。
この資料によると、「課題の発見と解決に向けた子供達の主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)を進めていくためにはICTの活用が重要」とされていますが、正直なところ、現場にいる私には抽象的すぎてよくわかりません(笑)。
では、実際に学校の現場でICT支援員がどのような業務を行っているのか、そのリアルな実態をご紹介します。
ICT支援員のリアルな業務内容
私の場合、校内のICT業務全般をワンオペに近い形で網羅しており、業務は大きく分けると「生徒向け」と「教員向け」の2方面に分かれています。
1. 生徒・保護者向けの業務
- 端末の管理・配備:生徒用タブレット端末の配備(ハード・ソフト両面)、配布、アカウントの作成・整備
- トラブル窓口:端末の修理対応、給付金関連の窓口業務
- アナウンス・指導:生徒や保護者向けのお知らせ配信、授業中の使用フォロー、スマホの適切な使い方の指導
2. 教員向けの業務
- アカウント・端末管理:教員用タブレットの配備・配布、新任・転任に伴うアカウント作成や端末の回収、故障・不良対応
- 授業・校内運用のサポート:
- ソフトウェアの使い方やログイン障害の対応
- 教室で必要な電力量の算出
- タブレット保管庫の設定(※面倒な「充電輪番設定」も含む)
- プロジェクターの整備(設置、修理、手配、フォロー)
- 特別教室でのDVD再生フォローや、特殊な機材の電池交換
- プリンタのトナー交換などプリントする以外のフォロー(インクジェットのノズル詰まりの解消や紙詰まりの対応など)
- インフラ・ネットワーク対応:校内LANや電気配線、PC室の機器の設定・手配・修繕、業者とのやりとり
- 事務・書類作成:県に提出する書類の記入、県が更新整備するネットワークの把握と書類提出、校内情報機器の相見積もり依頼
- 遠隔授業の提案:どのように遠隔授業を行うのかその仕組みなどを教員に提案
- 学習用端末の運用規程:積極的に生徒に端末を利用させるが、授業内でどのように扱うのか規定を作成し、教員に提案
💡 対応OS・ツールも多種多様!
ICT支援員として、Chrome OS、Windows OS、iOSはもちろん、WordPress(WP)にも対応しています。さらに
Teamsのユーザー・課題管理、最近ではCanvaのアカウント管理、教員研修用のWebサイトや生徒保護者への非常連絡用サイトの管理まで行っています。学校単位での端末選定(機器選定)にも携わっています。
現場でぶつかる「困りごと」や課題
日々の業務のなかで、特に苦労しているポイントがいくつかあります。
- 怪しいサイト(ブラクラ)の対応:最近増えているのが、スマホやタブレットに変な画面(ブラウザクラッシャー等)が出て「ウイルスに感染したかも!」と血相を変えて持ってこられるケースです。
- 業者とのやりとり:県が契約している業者のクオリティにバラつきがあり、屁理屈を言われて適当な仕事をされることが少なからずあります。結局こちらで手直しする羽目になり、「プロのお仕事としてどうなの?」とモヤモヤすることも……。
- 支援員間のスキル格差:以前、他の支援員の方と一緒に仕事をした際、こちらが5つの作業を終える間に1つしか進まないということがありました。同じ「支援員」でも対応できる幅やスピードの格差を実感しています。
- 業務の幅広さ:雇用されている身なので、基本何でも引き受けております。水道の詰まり解消や、エアコンのリモコン修理、VHSのデータ化や部活動指導、非常勤講師へのフォロー
最近のトレンドと求められる技術
昨今、教員からの質問で急激に増えているのがAI関係の相談です。
- 「
Claudeのスキルを使って自動で採点したい」 - 「生徒の出欠席を自動集計できないか」
といった要望をいただきます。流石にそれはシステムやセキュリティの仕様上、無理があって対応しきれないことも多いですが、支援員にはそれくらい高い技術や知識が期待されているのが現状です。
最後に
まもなく定期考査の時期が近づいてきますね。
他の学校の支援員の皆さんも、デジタル採点システムの運用トラブルや、校務支援システムの対応などで一段と忙しくなるかと思います。
体調を崩しやすい時期ですので、どうぞお体をご自愛くださいませ。


